2009年6月6日土曜日

『愛を読むひと』

ベストセラー『朗読者』の映画化。
…まだこちらは読んでいないのですが。

この映画、ストーリーにも、設定にも、様々なメッセージが含まれている(…気がする)。

15歳のマイケルが、自分を道で助けてくれた年上の女性ハンナに恋をして(この辺りの設定から随分思い切った感じではあるのですが)彼女の家に通うようになる。
ここで授業中、マイケルがハンナのことを思い出すという回想シーンがあるのですが、これがすごいリアルというか、誰しもが体験することなんじゃないかな〜と。
ここの描写がすごい印象的でした。個人的に。
「中二病」なんていう表現も聞きますが、この時期って少しでも自分が周りと違うということに対してすごく優越感とか劣等感を感じる時期ですよね。15歳。

この感性の最も研ぎすまされてる時期に、年上の人と恋をする人ってすごく刺激的なんだと思う。やっぱりマイケルはハンナとのことを忘れられない、という描写があるんだけれど、映画を見ている最中はいやーとはいえ、そんなことは早々ないだろう、みんな思い出は更新していくものだし、と思っていた。
でも、映画を終わってみると、なんかすごいわかる。
すごいそういうのありだと思う。

この感性の最も研ぎすまされてる時期に、年上の人と恋をする人ってすごく刺激的なんだと思う。やっぱりマイケルはハンナとのことを忘れられない、という描写があるんだけれど、映画を見ている最中はいやーとはいえ、そんなことは早々ないだろう、みんな思い出は更新していくものだし、と思っていました。そうじゃないとみんなつらいんじゃないかと。
よく母親が「人間は選択的に忘れるという能力を持っているから生きていける」と言っていました。「つらいことをいつまでも忘れられないと辛くて生きていけないよ」と。
だから辛いことも、幸せなことも、忘れるかどうかはきっとその人の(意識的か無意識的か)「選択」であって、人は多くの場合そのほうが楽だからという理由で「忘れる」ほうを選んでいる。
でもそうじゃない選択もあっていいのでは、と思いました。辛くても、先が見えなくても、社会的に難しくても、好きで忘れられないのならその気持ちを表現する方法を求めればいい。そんな姿を、この映画の中に見せてもらいました。

社会背景としては、1960年ごろのドイツ。(なぜかみんな英語を話していますが。)「アウシュビッツの看守に対する裁判」が出てきます。「正しさ」とは時代を通して変わっていくのだと、改めて思いました。時代には時代の正しさがあります。そしてその社会的な「正しさ」と別に、人にはその人の「正しさ」がある。
3月くらいにも、ユダヤ人虐殺をテーマにした映画を観ました。http://www.movies.co.jp/pyjamas/
最後が悲しすぎて、飛行機の機内で泣いてしまいました。

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