またやって来たからといって
春を恨んだりはしない
例年のように自分の義務を
春を恨んだりはしない
例年のように自分の義務を
果たしているからといって
春を責めたりはしない
わかっている わたしがいくら悲しくても
春を責めたりはしない
わかっている わたしがいくら悲しくても
そのせいで緑の萌えるのが止まったりはしないと
-ヴィスワヴァ・シンボルスカ 沼野充義訳 『終わりと始まり』より
今年も、春は桜とともにやってきて、
そして桜とともに去っていく。
春は毎年、まるで義務を果たすかのようjに、
私たちのもとに様々なものを運んできたり、
私たちから様々なものを奪っていく。
でも、私たちは春を恨んだりはしないし、責めたりもしない
それどころか、春は希望の季節でもある。
運ばれてきたものも、奪われたものも、もたらされたものも、失われたものも
それらは絶望であり、そして希望である。

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